映画『海洋天堂』
2011年 08月 07日
「映画見ない?」と夫。
珍しい…。
鎌田先生のブログで
なんだか良い映画を見つけたらしいです。
みてきました。
『海洋天堂』。
あのジェット・リーが、
全くの「ノーアクション」で、
ごく普通のお父さんを演じた映画。
彼は、台本をみて号泣、
ノーギャラで出演を決めたそうです。
21才の息子を一人で育てていて、
その息子は自閉症。
この父親…
余命3ヶ月の宣告をうけている…という設定でした。
自分が逝った後、
息子が生きていけるように…
バスの降り方を練習し
朝、ゆで卵をつくる練習をし
買い物の仕方を練習し
仕事の仕方を練習し…
そして最後にある方法で
「いつも父さんはお前のそばで見守っているよ」ということを息子に伝えます。
残り時間の少なさが焦りをうみ
思ったようにならない息子への激しい苛立ちに…。
息子の涙に我にかえり抱きしめる。
…切ない場面でした。
生活していく方法とともに
暮らす場所も探します。
ようやくその“場所”にたどり着いた時には
こちらまで安堵…。
父子が涙するたびに会場はすすりなく声が…
父の心は自分と重なり
息子の笑顔も涙も
たくたくと重なり…。
もう気がつくと
思わず涙がこぼれていました。
自分がいなくなっても…
たくたくが幸せに生きていけるように。
21才を待たずに
始めなくちゃ…。
それに、
3月11日のあの地震の日からは特に強く
ずっと考えていました。
家族で囲って居心地のよい今の家を出なくちゃ…ね。と。
もっと広い“家族”とともに
生きていけるように。